賢いnoteの売り方
最近、「noteのSEOが強くなった」的な話を聞くようになりましたし、実際、改善されているようですが、「いや、アクセス解析できなきゃ話にならない」と、思います。
もしかしたらアクセス解析ができるようになるかもしれませんし、Googleアナリティクスと連携できるようになるかもしれません。
今のところは
・コンテンツ販売のプラットフォーム
・有料メルマガ的活用
の2種類かなと。
じゃあどうすれば売れるのか。
・メルマガを書くようにすれば良いのか?
・ブログを書くようにすればいいのか?
・情報商材っぽくならないようにするには?
などを含めた、お客さんと信頼関係を築きながらnoteを販売するための基礎を解説します。
1.渾身の10記事を書く
2.タイトルを無料部分を頑張る
3.とりあえず売ってみる
4.売れ行きがいい記事を無料にする
5.レビューを集める
コンテンツが良いのは大前提で、気になってもらう→無料で価値を確かめてもらう→感想を言いふらしてもらうという流れを作る。
1. 渾身の10記事を書く
冒頭でも少し触れましたが、noteを運営する目的は「有料メルマガの代わり」なんですね。
集客の段階でマネタイズするため、つまり、情報にお金を払えるお客さんだけを呼び寄せるための施策なので、書くスタイルはブログですがシステムのイメージはメルマガです。
なので、「コンテンツを蓄積してSEOを強くする」といったブログ運営のアクションはとりません。
そのために、まずは渾身の10記事を書くんですね。
考え方としては、10%の確率で購入してもらえるような質の高い記事を10記事書けば、どれか1つはヒットするという計算です。
タイトルと無料部分を見てくれた10人のうち9人が離脱してもいいので、1人だけには突き刺さることを想定して書くので、ありきたりな記事ではいけないわけですね。
情報として価値があり、かつ切り口が斬新(独自)なものを目指します。
イメージとしてはノウハウ記事とオピニオン記事をミックスしたものが「渾身の記事」だと思っていただければいいと思います。
また、記事のボリュームに関してですが、メルマガとは違い、ある程度のボリュームが必要になります。
SEO狙いではないですし、文字数はコンテンツの本質ではないですが、購入の際の納得感の一要素として、1記事あたり2000~30000文字はあったほうがよいということですね。
というか、渾身の記事を書こうと思ったら情報の網羅性も必要になるので、自然とそれくらいのボリュームになってしまします。
できるだけ偏らないテーマや切り口で10記事書くことがポイントなんですが、その理由としては「10人中1人に刺さればいい」というのと同じ考え方で、「1人の人に10記事中1記事刺さればいい」ということです。
10記事どれもが同じような記事だと、そのチャンスを逃してしまうので、できるだけ多くの切り口の記事を書きましょう。
例えば、セールスが得意で、セールス系の記事を10記事書くのであれば、
・クロージングは必要ない
・お客さんが必要なものを売ってはいけない
・購入の足かせとなる3つのリスク
・成功率は企画の段階で決まっている
・返金保障は絶対にすれるな
といった感じで、セールスとひとことで言っても様々な場面や切り口があると思うので、その中から多くの人が困っていそうなことや「え、マジ!?」と思うようなものをピックアップしてください。
2.タイトルと無料部分を頑張る
各テーマが決まって様々な切り口の記事が書けたら、そこからさらに尖らせる行程に進むわけですが、何を尖らせるのかというと「記事のタイトル」と「記事の無料部分」ですね。
有料noteは基本的に、
記事タイトルを見る
↓
無料部分を見る
↓
有料部分を読む(購入)
という流れで読者は進んでいくわけなので、当然ですが、タイトルが刺さらなかったらアウトです。
なので、タイトルの引きを強くするようにめっちゃがんばります。
具体的には
・訴求力の強いタイトル
・双連性のあるタイトル
訴求力の強いタイトルというのは、読むことで何が手に入るのかが明確にわかるタイトルということです。
要は、「誰に向けた記事で+何をすることで+どうなるか」といったコンセプトがわかるタイトルですね。
コテコテですが、「ブログ初心者が+10万PV前後で+月収100万円を稼ぐ方法」みたいな感じですが、これだと長すぎるので、「月収100万円を稼ぐのに10万PVもいらない」みたいな感じで凝縮します。
一方、「双連性」というのは「一見何も関係がないような2つのものが関連している」という意味で、読み手が「え、どういうこと!?」となるようなタイトルをつけるということです。
例えば、
「ブログで稼ぎたいならPCの電源を切れ」
→いろんな体験をすることで面白いブログが書ける
「デブのコンサルタントには依頼するな」
→自己管理もできないコンサルタントは能力が低い
といった感じです。
で、記事の無料部分に関してですが、「ここから先の情報を見逃したらヤバいですよ」みたいな感じで、購入させるために煽っている人も結構多いんですが、それは完全にNGです。
そうではなく、無料部分でも「へー、そうなんだ」と思ってもらえるような情報をしっかりと出すという事です。
煽るのではなく、信頼関係を築くための場所が無料部分なんですね。
なので、内容が見えないものに過度に期待をさせて感情で買わせても、たいていは期待を下回り信頼が失墜します。
とにかく気になってしょうがないという状況になるように、タイトルにエッジを効かせる、そして記事の無料部分は、煽るのではなくネタバレでも良いので価値のある情報をしっかり出すということを心がけましょう。
3.とりあえず売ってみる
10記事書けたら、実際に販売していきます。
10記事なので、10日間、1日1記事ずつ決まった時間にリリースし、SNS等でしっかりシェアしていきます。
この「毎日同じ時間にリリース、シェアする」というのがポイントで、目的としては
・コミットメントを常態化させるため
・誠実さをアピールするため
という2つがあります。
まず、「コミットメントの常態化」というのは、読者さんやフォロワーさんに「あ、noteが配信される時間だ」といったように、noteを読むことを生活の一部に盛り込んでもらうためです。
そうすることでメルマガ的なイメージを持ってもらうことも出来ますしね。
そして、「誠実さのアピール」というのは、読者さんやフォロワーさんに「この人、毎日ちゃんと決まった時間に配信してえらいな」と思ってもらうことで、誠実さや信用性をアピールできます。
さらに誠実さをアピールしたい場合は、販売を開始する前に「今日から10日間、19時配信します!」と約束をアナウンスしておくのもアリです。
で、販売価格に関しては安すぎても高すぎてもダメです。
エンタメ系であれば100~300円、ビジネス系や健康系などであれば300~500円ですね。
50円とか100円とかに価格設定をしている人もいるんですが、100円を出すことと300円を出すことで心理的ハードルが大きく違うかというとそんなことはなく。
しかし、インプットの真剣さで考えた場合、100円よりも300円、300円よりも500円となるわけですね。
であれば、最初から、より真剣に学ぼうとしてくれているお客さん、価値を期待してくれているお客さんにアプローチした方が良いという事です。
4売れ行きが良い記事を無料にする
販売をスタートしたら、10記事の売れ行きをしっかりと分析しましょう。
で、すべて販売してから1カ月ほど計測したのち、10記事のうち売れ行きが一番良い記事を無料で公開してしまいます。
無料公開の目的は、販売時に気になっていたけど購入に至らなかった人に読んでもらうことです。
一般的に、一番うれていないものを「どうせ売れないし」と無料にしてしまいがちなんですが、売れていないものは誰にも刺さっていないという事なので、それを無料にしたところで
「この人の有料コンテンツってこんなものなのか」
「やっぱり買わなくてよかったわ」
という印象を持たれてしまうだけなんですね。
しかし、一番売れている記事を無料にすることで、
「これが無料とはありがたい」
「これなら他の記事も買ってみてもいいかな」
と思ってもらえるわけです。
ただ、無料公開をする上での注意点があって、それは次の2つです。
・熱が冷めないうちに
・購入者の不満の解消
1つ目は、無料公開を開始するまでの期間をかけすぎると「記事の内容が気になる熱」が冷めてしまうので、売れ行きの傾向が見えた時点で1カ月も待たずに無料公開を実施しましょう。
2つ目は、理由なく無料にすると購入者が不満を抱いてしまうので、何かしらの企画に乗せて、期間限定で無料公開するようにしましょう。
その企画を何にするかも事前に考えておくといいです。
とはいえ、有料で買ったものが少し時間がたって無料になっていると、購入者側としては損した気分になりますよね。
ただ、この「損した気分」を払拭する方法は1つしかないですね。
それは、継続的に質の高い優良情報を提供し続けることです。
「無料公開に飛びついた人はその情報しかみることができていないけど、私は(定期購読)にお金を払うことで、価値の高い最新の情報にリーチできている」
といった満足感、優越感を持ってもらうという事ですね。
他にも、一度も販売せず無料公開をしてしまうというのもあります。そのあとで、有料にするというパターンですね。
5.レビューを集める
有料のものが無料になり、かつその内容に価値を感じてもらえれば、Twitterの引用RTなどで感想を述べてくれます。
「気になっていた記事が無料で公開されて、それが価値のある内容だった」
となれば、人に言わずにはいられなくなるんですね。
コアなお客さんと繋がるために、「誰にも言いたくないような、独り占めしたくなるような情報を発信しましょうと」普段から言っているんですが、それでもシェアされるんです。
たとえ、その情報が独り占めしたいような内容であったとしても、その情報にリーチできている自分のアンテナの感度の高さを、他の人にアピールしたくなるものなんですよ、人は。
そうすると、他の人も気になりだし、多くの人が興味を持ってくれるようになり、他の記事の購入につながるという事です。
こういった行程を繰り返すことで、単発記事の購入者が増えてくるので、月に100本でも売れるようになったら、継続課金マガジンを申請してスタートしてみると良いです。
そうすることで、読者さんは購入の度に課金されることがなくなりますし、発信者(販売者)にとっても、
・サブスクリプション収益の確保(新たな収益源)
・強制的アウトプットの場の確保(情報発信レベルの向上)
・見込み客ではなく購入客の獲得(良質な集客)
といった大きなメリットが得られます。
補足:バックエンド(高額)マガジンについて
noteを始める人のほとんどは、そこそこの価値のマガジンを(バズらせて)売って目先の利益を得る事ばかり考えていますが、それはあまり推奨しません。
理由は簡単で、いきなり大ボリュームで高額のnoteマガジンを購入しても、読むのもしんどいし、ほとんどの人は実践しないからです。
ビジネス書や自己啓発本を購入した人のほとんどがなにも行動しないのと同じで、購入したことで所有欲が満たされたり、自己陶酔したりすることで満足してしまうんですね。
実践しないという事は成果も出ないので、リピートにもつながりませ。
なので、まずはコツコツと単発noteや定期購読マガジンを配信し、購入者に小さく実践してもらい、小さく成果を出してもらうようにします。
で、実践して成果を出してくれる人と信頼関係が構築できてから、そこからバックエンドマガジン、あるいは自社商品に繋げるという動線を作ったほうが良いです。
もちろん、つまみ食い的なインプット目的で購入してくれる、バリバリのビジネスプレイヤーがターゲットの場合は、バックエンドマガジンを商品ラインナップにおいておくのアリです。
が、その場合も、いきなりTwitterなどでブチこまないようにしましょう。
それこそ、胡散臭い情報商材のイメージが強くなってしまうので。